自然ファームハレトケ

自然ファームって?

畑の土を見て、そこに生える草を見て、そこにいる生き物を見て、微生物の力を借りて、その環境を知り、野菜や作物が快適に育つお手伝いをする。
自然が教えてくれるメッセージに耳を傾けながら、農薬、化学肥料を使わない、人にも環境にも優しい野菜作りを目指しています。

自然栽培

自然栽培01

日本の消費を支えるには、安定して大量生産を行う必要がありますが、そこで重要な役割を担っているのが流通食材の「規格」です。この「規格」があることで、消費者は食材の良し悪しを悩むことなく購入ができるようになったり、購入時の値段も安定したものになったりするなど、多くのメリットがあります。

ところが、生産者サイドからすると、規格に当てはまらない生産物を作ろうとして作っている訳ではなく、生産者が手を抜いたことにより規格外になる訳でもありません。それでも、どうしても一部商品は流通には乗らなくなってしまいます。全ての作物に同様の労力と愛情を持って接したものの、現在決められている「規格」に当てはまらなかっただけです。

自然栽培02

この規格に左右されないような生産、流通が出来ないかと考えたときに、生産物自体の商品力が高い「自然栽培」にたどり着くことになりました。
また消費者の方の一部に、アレルギーやその他の理由によって「食べたくても食べられない」という意見があったのも大きな要因の一つでした。それらの根本原因は人それぞれであり、特定できているわけではありませんが、もしこれが農薬等によって引き起こされる症状であり、農薬等を使用せずに生産された生産物なら食べられるという事であれば、これまで行ってきた未活用食材の有効活用という面でも大きな成果になると確信していました。(食物アレルギーの一部に、農薬等を使用された食物の残留農薬が原因と考えられるものがあります。食物そのものが原因のアレルギーの場合はその食物を食べることはできませんが、残留農薬が原因であれば農薬未使用の食物を食べてもアレルギー症状がでないことがあります。)

自然栽培03

そんな時、北海道の仁木町で自然栽培学校を行っている方がいるという事を知り、そこに参加させて頂いたのが木村秋則先生との出会いでした。
全国各地で自然栽培の講義を行う木村先生は、自然栽培の技術を貯め込み特権を持たせるものではなく、広く普及していく為に指導して回られており、より多くの方に自然栽培の食材を提供出来るようにする為の活動と知り、感銘を受けました。

自社農場の開拓

自社農場の開拓01

レストランで料理を提供するには様々な食材が必要ですが、自然栽培食材の料理メニュー、コースなどを作る為には、野菜から肉、魚、調味料に至るまで、多岐に渡る食材が自然栽培により存在する必要があります。そこで、木村秋則先生の元で、野菜やお米の自然栽培に取り組むべく、自社農場での営農を行うことにしました。

北海道の営農にあたっては、北海道に基盤を置いた自然栽培の生産及び指導を行う為、以前より無農薬で野菜を生産していた中田さんに相談し、幾度かの木村秋則先生とのやり取りを経て、野菜と米に関して中田さんに監修および農場長をお願いし、2015年秋、自社農場である自然ファームハレトケの立ち上げに至りました。

自社農場の開拓02

自然ファームハレトケの一年目は札幌市内でおよそ4町歩の圃場を借り、自然栽培の野菜を作りました。秋に大根・カブ・ミニ白菜を作付し、大根およそ3万本、カブおよそ4万個の生産となりました。

2016年は、圃場を合わせて10町歩にまで拡大するとともに、レストランとの連携を密にして少量多品種での生産にチャレンジし、飲食店・レストランが欲しい野菜を生産していく出荷先確定生産を行います。

自然ファームハレトケの今後

<目標>

自然ファームハレトケの目標は、北海道で300町歩、関東50町歩、九州50町歩で自然栽培を生産流通販売し、2020年の東京オリンピックで、自然栽培の生産物で選手村の食事を担うことです。また、その後も継続して流通量を維持し、普通のスーパーに慣行野菜・有機野菜・自然栽培野菜が並び、「消費者が選べる体制」を作ります。

<新規就農者支援>

これから新規就農したいと考えている方に、自然栽培での新規就農も視野に入れて考えられるような体制を考えております。

自然ファームハレトケの今後02

| 種、育苗土の販売体制作り

種の多くはコーティングがされており、作物から直接種取りした状態とは異なります。
自然栽培では無農薬・無肥料・無除草剤で生産を行いますが、現在はコーティングされていない種を手に入れる事は難しい状況です。そこで自然栽培の種を採取し、新しく自然栽培に取り組みたい方に向け、スタートしやすい体制を整えたいと考えています。
また、市販の苗に使用されている土には苗を成長させるための施策が行われている為、自然栽培の圃場に植えた場合に一度生育が失速する場合があります。苗を作るところから自然栽培の土を使用する事によって種と同じようにスタートしやすい体制を整えたいと考えています。

| 栽培マニュアルの確立

農業には教科書というものがありません。それは地域や気候、生産者によって方針や得手不得手が千差万別であったからだと思います。
自然栽培においてもこの千差万別な状況に対応しきれるわけではありませんが、先人たちの知恵を明確な数字として残していく事で、ノウハウを蓄積していけるのではないかと考えています。
自然ファームハレトケでは、農業ICTを活用することで、気温や日照度といった数値を蓄積し、地域ごとの標準や平均値、目標値などを明確にした上で、数値を基にした農業を行えるような体制作りを進めています。様々な数値やノウハウをまとめ、栽培マニュアルとして確立しようという試みです。

自然ファームハレトケの今後03

| 直接指導の体制作り

農業ICTを利用する事で、遠隔地に居てもリアルタイムで圃場の確認を行えます。これまでは指導者が圃場に常駐し、作業を共にしなければ指導を受け難い状況でしたが、これからは写真や映像だけでなく、各種センシングを活用して指導者が現場に居なくても指導が受けられる状況を確立し、指導者が全国を駆け回らなくても良い体制を作ります。

| 自然栽培学校の確立

これから自然栽培に取り組もうという方に、自然栽培のノウハウを伝授していく学校の確立を行います。
農業ICTの使い方やコツを含めて営農に関するノウハウに加え、生産した野菜の購入や流通に関しても受講中のフォローはもちろんですが、卒業した後の農地取得、売り先確保、緊急サポートなどの支援体制を整えます。

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